「うまい、安い、早い」はどこへいったのか 吉野家「鰻重 三枚盛」セットが1720円!

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   牛丼チェーン大手の吉野家が、夏のスタミナ食の「鰻重」を発売した。

   大きめのウナギの切り身を3枚使った「三枚盛」は単品で1650円、みそ汁と漬物が付いたセットが1720円と、これまでの吉野家のメニューで最高価格という。

  • 「鰻重 三枚盛セット」1720円! 吉野家が「高級路線」に・・・
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「鰻丼」から「鰻重」へ サイズも大きく

   吉野家が2015年6月1日に発売した「鰻重」は、季節限定の夏の定番メニューとして、2014年夏まで「鰻丼」として販売してきた。1日からはウナギのサイズを大きくして、牛丼の並盛りにあたる量の「一枚盛」と、ごはんは並盛でウナギの切り身を2枚載せた「二枚盛」、大盛ごはんにウナギを3枚載せた「三枚盛」の「鰻重」として売り出した。あわせて、季節限定販売から通年販売とした。

   ウナギは中国・広東省の専用池でシラスから育てた厳選されたものを使用。タレはウナギの香ばしさを引き立て、ごはんにも合う醤油味を効かせた、あっさり仕上げという。

   注目は、その価格。「一枚盛」は、これまでの「鰻丼」(一枚盛)より20円高い750円(単品)、みそ汁と漬物付きのセットで820円。「二枚盛」は単品が70円高い1150円、セットは1220円。また、新たに用意した「三枚盛」は単品が1650円。セット価格は1720円(いずれも、税込み)というから、これは「安さ」を売り物にしてきた牛丼チェーンの価格とは思えない水準だ。

   そんなことからインターネットでは、

「牛丼を食べてるなかで『鰻重』を食べるという優越感を得るのか?」
「さすがに牛丼屋のウナギに1600円だすなら、ふつうにウナギ屋行くでしょ」
「高い!」
「牛丼との客単価が違い過ぎないか? こんなんで大丈夫なんか?」

と、驚きや否定的な声が寄せられている。

   その一方で、

「ビール飲みながら食べてみるか」
「それにしても安いな。なんにしてもウナギはこんな値段では食えないよ」

といった「鰻重」を楽しみにする声もある。

   吉野家は2014年4月の消費増税以降、牛丼をはじめメニュー価格を一部値上げ。みそ汁やサラダなどのセットや定食などは「ワンコイン」では食べられなくなってきている。それもあってか、客数は減少傾向にあるものの、客単価は上がっている。

   ちなみに、吉野家の2015年4月の売上高(既存店ベース)は、前年同月と比べて0.6%減、客数は16%減だったが、客単価は18.4%増えた。

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