「あれで不正が無かったらびっくりする」
報道によると、試合直後に、イタリアからFIFAに40万通もの抗議メールが殺到したという。イタリア戦の主審はその後、理由を示されることなく、FIFAの国際審判リストから除名されている。
韓国寄り審判については、韓国が0-0のままPK戦で勝った準々決勝のスペイン戦でも、騒ぎになった。
エジプト人の主審だったが、後半3分には、スペイン選手がゴールを決めたがファウルの判定で取り消され、延長前半2分のゴールも、ドリブルがラインを割ったと判定された。当時の報道ではどこも、ビデオを見るとラインを割っていなかったと指摘していた。MFエルゲラ選手は「勝てなかった理由は明白だ」と不満をぶつけ、カマチョ監督は「こんな判定は、スペインでは絶対通用しない」と憤った。
批判を受けて、FIFAのブラッター会長は、「明らかに得点というケースが2度あった」と認め、準決勝のドイツ対韓国戦では、すべてヨーロッパ人の審判にした。この試合では、韓国は1対0で負けている。ただ、ブラッター会長は、「韓国に肩入れしたとする根拠のない意見を全面的に否定する」という声明を発表していた。
イタリアとスペイン戦で誤審とされた4件は後に、FIFA のライセンスを受けた会社が制作したDVD「FIFA FEVER」において、「世紀の10大誤審」に選出されてもいる。
コリエレ・デロ・スポルト紙の記事は、日本の一部メディアでも紹介され、ネット上では、「むしろあれで不正が無かったらびっくりする」「共催になったこともおかしい」「徹底的に調べて欲しい」といった声が挙がっていた。日韓共催W杯のときは、副会長が韓国人だっただけに、今後事情を聴かれる可能性もありそうだ。