お笑い芸人の狩野英孝さん(33)がテレビ番組で、3人組人気バンド「いきものがかり」との意外な共通点を語った。
狩野さんは十数年前、新百合ヶ丘(川崎市麻生区)で路上ライブをしていた。周辺では、いきものがかりもライブをしていたのだが、狩野さんいわく「そこよりも客を集めてました」という。
有吉弘行は「妄想話」と断言
狩野さんがこの話を明かしたのは、2015年5月30日の「有吉ジャポン」(TBS系)。この日のテーマはカセットテープの再評価で、その流れで狩野さんが高校時代のアマチュアバンドで作った、10曲入りのテープが登場した。狩野さんはこのテープを百数十本作り、完売させたという。
その中から、1曲目の「blue a breeze」がスタジオに流れると、独特の歌声に西川史子さん(44)ら出演者は、顔をひきつらせた。しかし狩野さんはめげることなく、胸を張る。
「当時、僕、新百合ヶ丘って所で(ライブを)やってたんですけど、その時にいきものがかりさんが同じ新百合ヶ丘でやってて、そこよりも客を集めてました」
司会の有吉弘行さん(40)が「いきものがかりさんが、『狩野さんのこと知ってた』って言うんですよ」と補足する一方で、「なんで、これだけの才能が有りながら、音楽の道は断念されたんですか?」と茶化すと、狩野さんは「見えちゃったんですよ、成功が」。スタジオは失笑に包まれ、番組の最後には、有吉さんから「狩野の妄想話」だったと、からかわれてしまった。
バカリズムは「狩野が新百合ヶ丘の中で一番集客」
この「妄想」エピソードは、いきものがかり本人も知っている。14年7月14日放送の「バカリズムのオールナイトニッポンGOLD」(ニッポン放送)では、新百合ヶ丘の専門学校に通っていたバカリズムさん(39)が、ゲストのいきものがかりにエピソードを語っていた。
バカリズムさんが、「ぼくの(専門学校)在学中とかは、よくあの辺で路上ライブしている人が居たんですけど、狩野がたぶん、新百合ヶ丘の中で一番集客した」と話すと、メンバーの水野良樹さん(32)と山下穂尊さん(32)は「狩野英孝さん同い年ですよ! もしかしたら、(時期が)かぶってるかもしれないですね」と興奮気味に反応した。なお3人とも1982年生まれだが、狩野さんは早生まれ(2月)だ。
いきものがかりは主に小田急線沿線で活動していたが、10年ほど前の新百合ヶ丘では「惨敗」で、吉岡聖恵さん(31)は「めちゃ難しいんですよ」と振り返る。バカリズムさんが「狩野英孝、100人単位で集めてたっていうんだよ」と話すと、メンバーは「新百合で100人はすごいですね」と舌を巻いた。
「有吉ジャポン」では「いきものがかりが、狩野さんのことを知っていた」とされているが、「オールナイトニッポンGOLD」を聞くかぎり、見かけたかもしれない程度のようだ。なおミュージシャン「50TA(フィフティーエー)」としても活動している狩野さんだが、残念ながらツイッターの反応は「まあ才能ってのは最初より後々見えてくるもんだからね(笑)」のように冷ややかだ。