軍事衝突「将来的起こる」が韓国では32.5% 日韓世論調査、両国関係に依然「大きな溝」

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韓国の政治体制「民主主義」が激減

   こう見ていくと、日韓両国で関係改善に向けた問題意識が共有されつつあるように見える。だが、現実には、互いに対する認識のズレは広がっているようだ。相手国の社会や政治体制についての設問では、日本側で最も多かったのが「民族主義」の55.7%で、14年の44.8%から大幅に増えた。次に多かったのが「国家主義」(38.6%)だった(14年は32.4%)。14年には「民主主義」を選んだ人も21.5%いたが、15年調査では14.0%に激減。産経新聞の加藤達也・前ソウル支局長が朴大統領をめぐるコラムで在宅起訴され、8か月にわたって出国停止になっていたことが影を落としたようだ。

   韓国側で日本に当てはまる表現として最も多かったのが「軍国主義」。14年の53.1%から56.9%に増えた。「覇権主義」を挙げた人も14年の26.8%から34.3%に大幅に増えた。これと連動する形で、日本に軍事的脅威を感じる人も46.3%から58.1%に増加した。これは北朝鮮(83.4%)に次いで多く、中国(36.8%)を大幅に上回る。日韓軍事衝突の可能性を聞いた設問でも、「将来的には起こると思う」という回答が日本では8.6%だったのに対して、韓国は4倍近い32.5%だった。

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