他党のヤジは「けしからん」といいながら自分がヤジ飛ばす そして結局陳謝する安倍首相の「品格」

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前日には野党のヤジを批判

   そもそも安倍首相が審議中のヤジをどう考えているのかはっきりしない。

   5月27日の特別委員会では自身へのヤジに「静かに」と人差し指を口に当てて、

「議論の妨害はやめていただきたい。学校で習いませんでしたか」

と言ったばかりなのだ。

   それだけに「早く質問しろよ!」発言には野党の反発は強い。民主党の枝野幸男幹事長は、

「ヤジを『けしからん』といった当人が昨日の今日ですから。政治家、総理大臣として以前に人としていかがなものか」

と批判し、さらなる謝罪を要求した。

   過去には1日の中で自らへのヤジを批判する一方、質疑相手の発言中にヤジを飛ばしたこともある。14年7月の参院予算委員会で民主党の福山哲郎氏の質問に答弁している時に「ちゃんと答えて」とヤジが飛ぶと、

「大事なところだから黙って聞いていただきたい」
「今、丁寧に答えているんですから、少しは忍耐力を持って」

とイライラした様子でヤジを制した。

   にもかかわらず直後、福山氏が質疑の中で「自民党のある議員が」と話すと、「名前を言わないと分からない」とヤジを飛ばした。福山氏から注意を受けると、隣の麻生太郎財務相と顔を見合わせ、苦笑いを浮かべていた。

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