「ビッグデータ」を活用してAKB48グループ恒例の「選抜総選挙」(2015年6月6日開票)の順位を予想すると――14年に約14万票を獲得して2位だった指原莉乃さん(22)が1位に返り咲くという分析結果が出た。
分析によると、指原さんは14年比で約10万票も多い約24万票の獲得が見込まれる半面、14年に約16万票を獲得して1位になった渡辺麻友さん(21)の得票は横ばいで、3位に転落すると予想。14年に約10万票を獲得して3位だった柏木由紀さん(23)は、約21万票を獲得して2位に浮上すると予想した。トップ3の明暗が分かれたのは何故だろうか。
2ちゃんねるやツイッターの書込数を予測モデルに当てはめて分析
順位予想は、デジタルマーケティングが専門の「ルグラン」(東京都港区)が15年5月27日、発表した。2月1日から4月17日にかけて立候補者に関する(1)2ちゃんねるにおける書込数(2)ブログにおけるネガティブな書込数(3)ツイッターにおける書込数、の3種のデータを集め、予測モデルに当てはめて分析した。ブログの分析対象が「ネガディブな書込」になっているのは、ブログの書き込みを収集している会社が「ネガティブ」「ポジティブ」に分類してデータを集めており、「人気があるメンバーはアンチ(批判者)も多い」ため、ネガティブな書き込みの方が分析に適していると判断したためだという。
分析の結果、1位は指原さん(24万0279票)、2位が柏木さん(21万3586票)、3位が渡辺さん(16万2681票)という順位と票数をはじき出した。14年の得票数は、上位から渡辺さん15万9854票、指原さん14万1954票、柏木さん10万4364票。指原さんと柏木さんは10万票を新たに獲得し、特に柏木さんは票数を倍増させるという見通しだ。これに対して渡辺さんは、ほぼ横ばいだ。
「支店」の選抜メンバーが大幅に増えると予想
ルグランの分析担当者によると、指原さんは2ちゃんねる、柏木さんはツイッターの書き込みが大幅に増えたといい、
「2連覇を目指す人よりも、14年に2~3位で1位を目指す立場の人の方が、応援が多くなる傾向がある」
とみる。渡辺さんへの言及も決して少なくはなかったが、残り2人が飛び抜けて多かったということのようだ。
4位以降の予測は、SKE48・松井珠理奈さん(15万1548票)、島崎遥香さん(10万8668票)、高橋みなみさん(9万1045票)、NMB48・山本彩さん(8万7015票)、同・渡辺美優紀さん(8万0647票)、HKT48・宮脇咲良さん(7万7632票)、SKE48・高柳明音さん(7万6963票)と続く。
14年は、「選抜」と呼ばれる上位16人のうち7人を「支店」と呼ばれる地方グループ(SKE48、NMB48、HKT48)所属のメンバーが占めていた。今回の予測では、支店メンバーは11人にまで増える見通しだ。