アイドルのヘリウム事故、痙攣して卒倒するほどの重症だった BS朝日番組、日本小児科学会が「BPOでの審査が必要」

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「発表は承知していないので、お答えしかねる」

   日本小児科学会の報告では、2月5日時点で、少女は、追加の高圧酸素療法を受けたが、高次脳機能障害が残る恐れがあり、リハビリが検討されているとしていた。

   最後に、学会のこどもの生活環境改善委員会からコメントが出されており、そこでは、次のようにメディアに警告している。

「テレビやソーシャルメディアなどでコメディアンやタレント,一般人が面白おかしくヘリウムガス入りスプレー缶を使用することで,それを見ている子ども達がまねをして同様な事故が起こる可能性がある」

   テレ朝では、ガス缶に「大人用」と書かれていたのをスタッフが見落としたと釈明していたが、委員会コメントでは、12 歳の少女にガス缶が使用された点について、放送倫理・番組向上機構(BPO)で審査する必要があると厳しく指摘した。

   また、テレ朝に対しては、テレビ収録で事故の状況が秒単位で記録されているはずだとして、「その貴重な映像などを用いて科学的に検証して発生機序を明らかにし,その結果をもとに予防法を考え,それを公表,また報道する必要がある」と求めた。

   BPOの広報担当者は、取材に対し、どこからも審査の申し立てがなく、現時点では審査しておらず、またその予定もないと答えた。

   テレビ朝日の広報部では、「ご指摘の発表は承知しておりませんので、お答えしかねます」とコメントしている。

   なお、少女は、3月10日に退院し、翌日から学校に通い始めたとテレ朝はすでに発表している。少女とされるアイドルグループのメンバーは、退院後にグループのブログで元気な様子を報告し、5月に入ってからも、定期公演に出演したことを明らかにしている。

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