摩周湖の底に大型生物の可能性 生物ファン「マッシー」説で盛り上がる

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ザリガニが残した跡の可能性も

   ただ西川、川井両氏は朝日新聞の取材に対し、「断定はできない」としながらも足跡は「ウチダザリガニ」が残した可能性を指摘している。

   もともと摩周湖は川の出入りがないためか、魚類などは生息せず、エゾサンショウウオがいただけだった。しかし1926年にニジマスの採卵ふ化事業が始まり、ニジマスの放流に合わせてエサとして放流されたのがアメリカ産のウチダザリガニだった。

   実はこのウチダザリガニは日本生態学会が指定した「日本の侵略的外来種ワースト100」に選ばれている厄介者だ。在来生物の生息地を奪い、水草や水生生物を食べてしまうため、生態系への影響が大きい。

   しかし、ウチダザリガニの体長は15センチほど。摩周湖の湖底にいる生物としては大型かもしれないが、「マッシー」を期待する人からすれば物足りない。

「ウチダザリガニかなあ。外来生物なんかじゃない、もっとロマンチックな生き物が正体だったらいいなあ」

   夢とロマンを追う人々が未確認生物説を盛り上げているようだ。

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