照ノ富士優勝で「第3次モンゴル黄金時代」到来 日本人力士が賜杯抱くのはいつの日か

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3横綱1大関がモンゴル勢

   この照ノ富士の大関昇進はモンゴル力士の実力者がまたもや誕生したわけで、モンゴル黄金時代の持続を意味する。

   予想される7月名古屋場所の番付上位は、横綱3人(白鵬、日馬富士、鶴竜)に大関照ノ富士、関脇に逸ノ城と5人を数える。この大関と関脇はともに「将来の横綱候補」と期待される。

   他の大関、稀勢の里は11勝4敗で、白鵬に勝った一番は光るものの、日本人力士の横綱候補の期待を毎場所裏切っている。琴奨菊は6勝9敗で来場所はカド番だし、豪栄道は勝ち越すのがやっとで、千秋楽は骨折で休場、来場所に不安が残る有様。ホープ遠藤(6勝9敗)も故障との闘いがある。

   大関陣のふがいなさも、昇進の理由となったといえる。場所前は、大関昇進の成績として「14勝」「白鵬に勝つ」などの条件がささやかれていた。12勝での昇進は優勝が力で厳しい条件をつぶしたことになる。

   振り返ってみると、平成の大相撲はモンゴル力士が軸になっている。朝青龍時代を第一期黄金時代とすれば、白鵬時代が第二期。照ノ富士の大関は第三次黄金時代の到来を感じさせる。日本人力士の奮起はいつになるのか。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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