政府は2015年5月26日午前の閣議で。2015年版「交通安全白書」を閣議決定した。14年の交通事故による死者数は前年より260人少ない4113人で、14年連続の減少となった。減少の背景としては、シートベルト着用率の高さや、ブレーキなどの自動車性能の向上があるという。共同通信などが伝えている。
一方、死者のうち65歳以上の高齢者は2193人と全体の53.3%を占め、警察庁の統計がある1967年以降で最も高い割合だった。また、全体の減少傾向に比べ、高齢者の減少は緩やかになっているという。高齢者の死因は「歩行中」が最も高く、次いで「自動車乗車中」、「自転車乗用中」が高かった。白書では、高齢者への配慮を高める啓発指導を強化する方針のほか、高齢運転者の交通安全教育を充実させることも示した。