東京証券取引所第1部に上場する企業の時価総額が2015年5月22日の終値ベースで591兆3007億円になり、過去最高を更新した。これまでの最高はバブル期の1989年の大納会、12月29日の590兆9087億円で、約25年5か月ぶりに更新した。
5月22日の日経平均株価は6営業日連続で続伸し、終値は前日比61円54銭(0.3%)高の2万0264円41銭だった。終値ベースでは2日連続で00年4月14日(2万0434円68銭)以来の高値水準を更新した。
いつもは「無用な影響与えるのでコメント控えたい」と前置きするが...
菅義偉官房長官は同日夕方の会見で、
「株価は低いよりも高い方がいい。総額としてはそう(過去最高)かもしれないが、バブル期は確か4万円近く行っていたと思う。そういう中で、アベノミクスの3本の矢が着実に成果をあげてきているだろうと思う。ここはしっかり、『この道しかない』という思いの中で、経済政策を行ってきたので、自信を持って行っていきたい」
などとアベノミクスの成果を強調しながら株価上昇への期待をにじませた。菅官房長官は、通常は株価に関する質問には、
「株価に無用な影響を与えるのでコメントは控えたい。いずれにしても...」
と前置きしてから答えるが、今回の会見では前置きがなかった。
東証の終値ベースの過去最高値は、1989年12月29日の3万8915円87銭。