「生活の党と山本太郎となかまたち」が発表した新しいポスターが、そのインパクトから話題を集めている。漫画「北斗の拳」を思わせる筋骨隆々としたイラストの顔部分に、山本太郎、小沢一郎両代表の顔写真を貼り付けた、目を引くデザインだ。
山本氏が「目立たなきゃ意味がない」と作ったポスターにネットは「おもしろい」と盛り上がる一方、振るわない党勢をやゆしたのか「ケンシロウに3秒でやられるザコキャラ?」「お前らはもう死んでいる」とからかわれてしまった。
小沢氏への相談なし、独断で製作
ポスターでは、まるで「北斗の拳」の主人公ケンシロウのようにムキムキの体になった2人が「あなたの生活を守る!」と力強く訴えている。背景の国会議事堂は炎に包まれ、漫画の世界観「世紀末」を思わせるただならぬ雰囲気だ。
2015年5月19日の定例会見で山本氏はポスターの製作理由を、選挙権を持つ年齢が18歳に引き下げられる可能性があることや投票率が低いことから「政治に興味がない人の入り口として作った」と説明。デザインについては小沢氏に事前に相談していなかったとし、
「作ったものに苦言を呈させるのは申し訳ないので、『作ってしまえ、刷ってしまえ』と独断で作らせていただいた」
と笑顔を見せた。でき上がったポスターを小沢氏に見せた際には「なるほどな、目立たなきゃ意味がないってことだろ?」と言われたそうで、「僕の意図を見抜いてくれた」と喜色満面だった。隣に座っていた小沢氏は、山本氏の説明中は終始無言で苦笑いしていた。