松嶋尚美、ひき肉の産地表示巡り「ようそんなん売るな」 スーパーの店員に「ブチ切れ」、炎上騒ぎ

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   タレントの松嶋尚美さん(43)がスーパーにひき肉(ミンチ)を買いに行った際に、店員に言ったクレームの内容に批判が殺到している。

   肉の産地について聞くと、「特定できない」と言われたため、「ようそんなん売るな」と毒づいた、というもの。わざわざ店員が仕事をしているバックヤードに入っての行為だったこともあり、「クレーマーだな」「マジで不愉快だ」などと厳しい感想が上がっている。

  • ひき肉は産地特定が難しい?
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「スーパーの裏にいつも入って行って」クレーム

   松嶋さんが批判を浴びることになったのは2015年5月18日放送の「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)での発言だ。ハンバーグを作るためにひき肉を買おうとスーパーに行ったところ、産地表示に「日本」としか書いていなかった。松嶋さんは味付けが下手なため、いい素材を使ってそれをカバーしたいといつも思っているそうだ。ハンバーグの素材としては九州の黒豚や、黒毛和牛が欲しいと思っていた。

「ほんで、スーパーの裏にいつも入っていくの」

   ひき肉のパックを持ち、「産地教えてください」と店員に聞いたのだが、ひき肉は様々な産地、部位を使っていて、混合する場合もあり、特定できない、と言われたのだそうだ。納得いかなかったようで、

「軽く、『ようそんなん売るな』って一言いうねんけどな」

と言い放った。

   番組の出演者はこうした松嶋さんの発言に対し、バックヤードに入ってはダメだ、とか、産地を教えないのはスーパーのルールで決まっている、などといったツッコミが入った。ネットでも松嶋さんのこうした発言に不快感を覚える人が多くいて、

「スーパーで怒鳴ってるクレーマー見るとマジで不快だわ」
「高級なものを普通のスーパーに求めるなよ」
「自分でミンチに出来る機械売ってるんだから、黒毛和牛でも何でも買ってミンチにすりゃいいじゃん」

などという批判的な書き込みが大量に出た。

   もっとも、

「勝手に店の裏に行くのはよくないが、産地をはっきりさせない方も悪いだろう」

などと、スーパー側の対応を指摘する人もいて、肉の産地表示に関する疑問を持った人も多い。

スーパーには肉の詳しい産地を答える義務はない

   松嶋さんの発言から始まったこの騒動だが、実際のところスーパーは肉の産地表示をどうしているのだろうか。消費者庁に話を聞いてみたところ、ひき肉は、牛や豚といった単体のものであればロース肉などのスライスと同じ生鮮品の扱いになり、合挽きは加工品となる。生鮮品の肉の産地表示は「日本」「アメリカ」など国を表示するだけでよく、産地となる県名を入れるかどうかは業者側にまかされている。仮に日本とアメリカの肉が混ざっている場合は量の多い方を先に書き、2か国の名前を表示する。県名を出す場合は最も長く肥育されていた県名を表示する。そして、

「肉がどの県産なのかお客が聞いたとしても、スーパーには答える義務はありません。でも通常ならば教えてくれるはずです」

ということだった。ただ、ひき肉はそうはいかないようだ。スーパーではスライスした肉よりも、ひき肉はグラム当たり安価に販売されている場合が殆どだ。スーパーに肉を卸売りしている業者に話を聞いたところ、ひき肉に使用する肉は、例えば1頭の牛からサーロインや肩ロースなどの部位を取り除いた後の余った肉や、店頭ではあまり見ることのないスネ、ネックなどを使用する。それが安く提供できるカラクリであり、多数の牛から「寄せ集めた」ものをミンチにするため、特別なものを除くと産地を特定することは難しい状態になっているそうだ。

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