北朝鮮の朝鮮中央通信は2015年5月19日、金正恩第1書記が「大同江スッポン養殖工場」を視察し、「工場の実態を厳しく指摘した」と正恩氏が激怒していたことを報じた。
そもそもこの養殖場は、故・金正日総書記の発案だったといい、正恩氏は
「(金正日)総書記が自ら現地指導した工場に革命事績教育室も設けなかったのはとうてい理解できない問題」
と指摘。正恩氏が必要な措置を講じたにもかかわらず養殖場の完成までに2年もかかったとして、
「幹部たちの無能と硬直した考え方、無責任な仕事ぶりの発露」
などと非難した。
正恩氏は14年6月には、日本の気象庁にあたる機関を視察し「事業を抜本的に改善」することを求めたと国営メディアが伝えたほか、14年11月には空港の建設状況にも不満を表明していたことが知られている。