「スタバ」鳥取出店で地元「すなば珈琲」の将来は 「存亡を賭けたキャンペーン」チラシがすごい

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スタバと共存共栄、鳥取市をコーヒー消費全国1位に

   本当に「すなば」は存亡の危機を迎えているのか。運営する飲食店チェーン会社のぎんりんグループに話を聞くと、

「ピンチとは考えていないんですよ。むしろスタバさんが来てくれることで相乗効果が生まれ、鳥取県のコーヒー需要が増えるだろうと予想しているんです。スタバさんは大歓迎なんです」

と思いもよらぬ返答が返ってきた。ぎんりんグループ担当者によれば、「すなば」とスタバは同じコーヒーショップではあるが、ターゲットとする客層も提供する商品も大きく異なっている。「すなば」は地元で採れた食材を使ったメニューが豊富で、マグロやエビのホットサンド、小倉バターホットサンド、エビカレーなどを提供している。お粥などもある。そのため客の奪い合いなどは考えにくく、むしろ共存共栄になるだろうと見ている。結局、あのチラシは「ネタ」のようなものであり、ネットで騒ぎになっていることが「大成功」なのだそうだ。

   そして「すなば」には野望がある。総務省統計局の都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキングによれば、コーヒーの消費量のトップは京都市、2位は鳥取市になっている(12年から14年の平均値)。

「その差は僅差でありスタバと力を合わせて全国一位にしたい」

と意気込んでいる。「すなば」は知事のお墨付きということも手伝い、地元の名物になっていて、県内だけでなく栃木や静岡など各地から客が訪れている。日によっては1店舗に1日あたり300人が訪れるという繁盛店だ。黒船来襲でピンチなどという状況ではないのは確かなようだ。

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