テレビ番組のコメンテーターとしてもおなじみ、精神科医の香山リカ氏(54)の「番組降板騒動」がインターネット上でくすぶり続けている。
降板したのは、金曜パネリストを務めていたCS生番組「虎ノ門ニュース!8時入り」(DHCシアター)。2015年4月24日の放送で木曜パネリストの独立総合研究所社長、青山繁晴氏のファンを「信者」と表現したことが発端となり、ゴタゴタに発展してしまった。
「自分が書いたものではない」→「私信の下書きだった」
チーフプロデューサーの山田晃氏は4月30日放送の同番組に出演し、24日の放送内で不適切な発言があったことを謝罪した。香山さんの「信者」発言だけでなく、それに乗っかった共演者らの発言全体を問題視したものだった。山田氏は各人から寄せられた謝罪コメントを読み上げ、翌5月1日の放送でも改めて本人たちから謝罪があるとアナウンスした。
だが香山氏は、内心では納得できない部分があったようだ。30日深夜、香山氏のツイッターアカウントから、青山氏を「ホント下劣」と非難する文章や、運営会社DHCシアターの対応を批判する内容が投稿されたのだ。計6件のツイートはほどなくして削除されたが、山田氏はこれを問題視。1日の放送で直接説明を求めた。
すると香山氏は、ツイートは自身が書いたものではないとし、アカウントの乗っ取り被害に遭った可能性を示唆した。同日には「アカウント乗っ取りなどに対応できなくなった」としてツイッターも非公開設定に切り替えた。
しかしその後、香山氏はこの主張を一変させる。山田氏が8日の放送で明かしたところによると、香山氏は「(自身で書いた)私信の下書きが知らないうちにツイートされてしまった」と、ツイートは自身で書いたものだと白状したというのだ。その上で今度は「乗っ取りではなくアプリケーションの誤作動かもしれない」と訴えたという。
香山氏と事務所関係者は、引き続き詳細な調査を進めていくことを約束したそうだが、後日、香山氏から届いた手紙にはアカウント乗っ取りやアプリ誤作動についての言及はなく、かわりに番組に対する不満や降板の意思が綴られていたという。番組側は降板を了承した。