箱根山、火山性地震続発で「レベル3」の可能性? 温地研は「今すぐにというわけではない」と否定

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   神奈川県の箱根山が相変わらず活発な火山活動を続けている。神奈川県温泉地学研究所(神奈川県小田原市 以下、温地研)が2015年5月15日発表したところによると、同日19時までに 321回の火山性地震が観測された。14日と比べると、4倍以上にのぼる。

   警戒レベルの引き上げにも言及した報道もあり、ネット上では不安がる声も上がっている。しかし、温地研は「今すぐどうこうというわけではない」と語る。

  • レベル3は「今すぐというわけではない」(写真は大涌谷の風景)
    レベル3は「今すぐというわけではない」(写真は大涌谷の風景)
  • レベル3は「今すぐというわけではない」(写真は大涌谷の風景)

国、県、町は「レベル3」へ向けた対応協議

   気象庁が箱根山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)に引き上げてから1週間が経った。現在の立ち入り規制区域は大涌谷付近のみだが、地元ではなおも警戒は続いている。

   温地研によると、4月26日から発生した火山性地震の総数は5月14日に2500回を超えた。観測史上最多の群発地震は2001年の4200回。今回は19日目にして01年の半分以上を超える群発地震を観測しており、勢いの点で上回っている。

   14日、国や神奈川県、箱根町は火山防災協議会を開き、噴火警戒レベルが「3」(入山規制)に引き上げられた場合の対応を確認した。気象庁が仮にレベル3に引き上げた場合、現在は半径300メートル以内の避難指示エリアを同1キロ以内に拡大するという話も出ている。

   さらに、15日には震度1の体に感じる地震(有感地震)が計3回も観測された。12日に観測されて以降、3日ぶりだった。

   報道をうけ、ツイッターでは、

「雲行きがだんだん怪しくなってきた」
「割とマジで大丈夫なのかな...」

と不安を募らせる人が続出している。

   しかし、群発地震の数は右肩上がりに増えているわけではない。6日以降の最多は10日の369回だが、7日は33回、13日は68回とグッと減っている。増減を繰り返しているのが現状だ。

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