科学技術庁「追加契約すれば飛べるのでは」
新聞各紙の報道では、ブライトマンさんの代わりとして、ロシア人宇宙飛行士が乗り込む、食料などの輸送を行うといった案があるとされた。さらに、代わりを入れずに空席のまま、現在決まっている宇宙飛行士2人だけで飛び立つという情報もある状況だ。
とすると、高松聡さんは、ブライトマンさんの代わりにはならないということなのか。
これに対し、高松さんは、5月14日のブログなどで「報道が混乱している」と指摘し、今回の宇宙旅行を企画した米スペースアドベンチャーズ社と実際に9月に飛び立つかどうか前日から協議を始めたことを明らかにした。
ブログによると、高松さんは、インターネットで地上と結ぶプロジェクトを考えており、2016年から準備に入る計画だった。しかし、ブライトマンさんの旅行延期発表を受けて、このプロジェクトを前倒しで実行すべきなのか、予定通り準備を終えてから実行すべきなのかを検討することにした。そのうえで、「結論を出すにはもう少し時間がかかりそうです」と書いている。
科学技術庁の宇宙利用推進室長は、取材に対し、「民間ベースでやっていますので、詳細は承知していません」としながらも、次のように話す。
「これまでの情報からすると、現状では、飛び立つ契約にはなっていないのだと思われます。宇宙旅行に行くなら、追加契約が必要だということでしょう。これから飛ぶのか相談するとブログでお話になっておられますので、こちらとしては、関心を持って情報収集をしているところです」