日本人初の宇宙旅行は「契約外」でダメ? 本人は「報道が混乱」として協議中だと説明

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   イギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンさん(54)が宇宙旅行を延期すると発表し、代わりは宇宙旅行会社社長の高松聡さん(52)と一時報じられた。しかし、ロシアの宇宙庁は、それを否定したと報じられ、情報が錯綜している。

   ブライトマンさんは、2015年9月1日にロシアの宇宙船「ソユーズ」で旅立ち、国際宇宙ステーションに10日間滞在して、宇宙から歌声を披露する予定だった。

  • フェイスブックなどで説明
    フェイスブックなどで説明
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報道では「訓練契約だけ結んでいる」

   そして、5月13日になって、家族の事情で延期が発表され、日本の新聞各紙は、高松聡さんが代わりに宇宙旅行に行く可能性が出てきたと報じた。

   高松さんは、6歳のときにアポロ11号の月面着陸をテレビで見て、宇宙飛行士を目指した。視力の条件を満たせずに断念したが、大学卒業後に入社した電通では、宇宙ステーションを使った世界で初めてのCMを手がけた。退社後の12年には、日本初の宇宙旅行会社を設立し、15年1月には、今度は宇宙旅行を目指してロシアで訓練を始めることを明らかにした。

   訓練開始後は、ブライトマンさんの補欠要員として、一緒に訓練に励む様子をフェイスブックなどで度々公開している。ブライトマンさんが旅立つ9月にも宇宙旅行に必要な資格を得る予定だったが、もしブライトマンさんの代わりになるとすれば、資格を得てすぐに旅立つことになる。

   宇宙旅行には2001年からこれまでに米実業家ら7人が参加しているが、高松さんが参加すれば日本人として初めてだ。

   ところが、14日になって、新聞各紙は、ロシアの宇宙庁が契約上は高松さんが宇宙旅行することになっていないと明かしたと報じた。高松さんとは、訓練契約だけ結んでいるというのだ。

   毎日新聞の記事では、訓練費用に約24億円がかかるほかに、宇宙旅行へ行くには、別に約60億円が必要だとしている。

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