DeNAが「命がけ」でハンドルを切った!「ロボットカー事業に参入」の真の狙い

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   Eコマースやソーシャルゲーム事業などを手がけるディー・エヌ・エー(DeNA)が、オートモーティブ事業に参入する。

   ベンチャー企業のZMPと提携し、クルマの自動運転技術を利用した「ロボットタクシー」や「ロボットバス」の運行実現に向けた研究開発を行う合弁会社を設立することで合意。今後、自動運転技術の向上やサービスモデルの検証などの実証実験を重ねていく。

  • DeNAが「ロボットタクシー」事業に参入!(画像は、DeNA「オートモーティブ」事業のホームページ)
    DeNAが「ロボットタクシー」事業に参入!(画像は、DeNA「オートモーティブ」事業のホームページ)
  • DeNAが「ロボットタクシー」事業に参入!(画像は、DeNA「オートモーティブ」事業のホームページ)

「ゲーム以外で、構造的な強みをもつ事業をつくる」

   DeNAとZMPは2015年5月29日にも、合弁会社「株式会社ロボットタクシー」(仮称)を設立する。資本金は7億円で、出資比率はDeNAが66.6%、ZMPが33.4%となる。

   ZMPは、自動車の自動運転技術の開発用プラットフォーム 「RoboCar」シリーズやセンサシステムの開発・販売や、自動車や建設機械、農業機械、物流搬送向けに自動運転技術を開発しているベンチャー企業。

   合弁会社では、ZMPの自動運転技術とDeNAのインターネットサービスのノウハウを連携させることで、自動運転技術を活用した「ロボットタクシー」や「ロボットバス」などの実現に向けた研究、開発などを行う。第1弾として、自動運転技術の向上やサービスモデルに関する実証実験を進める。

   5月12日に開かれた2015年3月期の決算説明会で、DeNAの守安功社長はオートモーティブ事業に参入について、「ゲーム以外で、構造的な強みをもつ事業をつくろうと考えた」と説明。「(事業は)技術の向上や法整備のスピード感を見ながら進めていく。また、大きな資金を必要とするので、他のプレーヤーとの協業の可能性も検討する。高齢者社会や過疎化の進展で、病院や買い物に行かれなくなる人は増えてくる。日本の将来を考えるうえで、社会に貢献できる事業として大きな役割をもっていると思う」と語った。

   収益面でも大きな期待を寄せている。

   そうした中で、守安社長はNewsPicksのインタビュー(5月13日付)で、事業への意気込みを聞かれ、「うまくいかなかったらやめる、ということはしません。『失敗したら死ぬ』覚悟はありますよ」と、答えている。DeNAは「不退転の決意を語ったもので、その想いは十分に伝わったと考えています」という。

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