大阪市を廃止して5つの特別区を設置する、いわゆる「大阪都構想」の投開票日(2015年5月17日)が迫る中、お笑い芸人のたむらけんじさん(42)が「都構想勉強LIVE」と題したイベントを開催した。
たむらさんは、「あくまで勉強会」「出来るだけ中立にしたい」と説明していたが、一部の人からは「賛成に誘導するための集会」として攻撃を受けている。たむらさんも応戦中で、騒動はいまだ収まる気配がない。
約300人が集まった
「都構想勉強LIVE」は、5月13日にテイジンホール(大阪市)で開催された。たむらさんのツイッターによると、「僕が主催」。告知はたむらさんのツイッターで行われ、入場無料も影響したのか定員いっぱいの約300人が集まった。
スポーツ紙各紙が伝えた参加者の証言などによると、ニュースキャスターの辛坊治郎さんを講師役に迎え、たむらさんや月亭八光さんらお笑い芸人らが生徒役となって説明を受けた。一般参加者からの質問も辛坊氏が受け付けたという。
たむらさんが、イベント開催を告知したのは5月11日。その段階から「一緒に勉強しよう!」「僕は賛成でも反対でもないです、今は」と中立であることを強調していた。
しかし、講師役である辛坊氏について橋下市長寄りと受け取っているからか、告知直後から「いつから橋下維新のパシリ、タイコ持ちになったのかな?」などと、たむらさんを「賛成派」だと決めつけて勉強会の開催を非難する書き込みがツイッターに増加した。こうした書き込みに、たむらさんは黙っていなかった。
「反対派の方はこの手のツイートばかりやなぁ」
「勉強会するのってそんなに反対派の皆さんは嫌なもんなのですか?」
などとすぐさま応戦した。
こうしたやりとりが、反対派を目の敵にするような姿勢と映ったのか、たむらさんをますます「賛成派」扱いする意見が勢いづいた。
「投票のいい参考になりました」
結局、5月13日のイベント終了後にたむらさんは
「辛坊さんらしいわかりやすい解説で、僕は投票のいい参考になりました。開催までほんまに大変でやめようと何度も思ったけどやって良かった!」
とつぶやいた。が、イベント終了後も依然として「賛成派」扱いする声はなくならない。
「『公正・中立・ニュートラル』がバレバレの嘘だって分かった」
「もう言っていいんじゃないですか?僕は賛成です!って」
「賛成を進める会に名称変更してくださいね」
一向に収まる気配のない批判に対し、たむらさんは14日のツイッターで
「あーゆえばこーゆう。反対派の方って、あー、しんど」
と投稿。すっかり疲れてしまった様子だ。