原子力規制委員会の有識者会合は2015年5月13日、北陸電力の志賀原子力発電所(石川県)1号機原子炉建屋、1、2号機タービン建屋の直下にある断層について、「活断層である可能性を否定できない」との見解で一致した。
原発の新規制基準は、活断層の上に原子炉建屋などの重要施設を建設することを認めていない。規制委が最終的に活断層と認定すれば、1号機は廃炉を迫られる。2号機も再稼働が難しくなる。
敷地内には8本の断層があり、このうち、1号機原子炉建屋の直下を通る「S-1」断層と、1、2号機のタービン建屋につながる冷却用配管の直下を通る「S-2」「S-6」断層が、活断層の可能性を指摘されている。一方、北陸電は活断層の存在を否定している。
有識者会合は今後、評価書案を作成し、正式な結論をまとめる。原子炉建屋直下の断層について活断層の可能性を指摘する評価書が出れば、日本原子力発電の敦賀原発(福井県)2号機に続いて2例目となる。