文系も理系も男子のトップ4は「総合商社」 大学生の就職人気企業ランキングに異変 

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モノづくり企業は凋落、「理系男子は、いまやメーカー不信」

   就職人気企業ランキングを見てのとおり、かつて花形だった電機大手のソニーやパナソニック、シャープなどの名はトップ10からすでに消え、鉄鋼などの重工業もない。人気の上位で頑張っているのはトヨタ自動車などの一部に過ぎず、モノづくり企業の凋落ぶりが目立つ。

   前出の石渡嶺司氏は、「理系男子は、いまやメーカー不信に陥っています」という。商社人気の陰には、理系男子が志望する就職先企業の選択肢が狭まっているという事情があるのかもしれない。

   また最近の就活について、石渡氏は「理系に限らず、最近の学生はニュースを見ないなどと言いますが、それでも企業の業績はチェックしていますし、たとえばテレビCMなどの露出度の減少などには敏感です。意外かもしれませんが、企業の就職人気ランキングはニュースをしっかり反映しています」と話す。

   たとえば、2015年の理系女子の1位はサントリーグループ、2位がロッテグループ、3位は明治グループだった。以下、森永乳業(4位)、森永製菓(5位)、山崎製パン(6位)、日清製粉グループ(7位)、グリコグループ(10位)がトップ10入り。じつに8社が食品・飲料系で、あとは伊藤忠商事(8位)と資生堂(9位)だった。

   石渡氏は「食品・飲料系には、将来は企画職に就けるというイメージが強くあります。たとえば『キリンフリー』などは女性社員が提案、開発した商品として知られていますよね。テレビCMの露出度も多く、親近感が湧きやすいこともあります」と説明。理系女子の食品・飲料系人気もうなずけるという。

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