史上最大社員旅行の経済効果は40億円超!? 中国バイオ企業の6500人がフランスへ

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   バイオテクノロジー産業を基幹に金融や不動産・ホテル事業などを幅広く手がける、中国のコングロマリット「TIENS」(ティエンズ)が、史上最大規模の、4日間の超豪華な社員旅行に出かけた。

   中国本社に勤める約1万2000人の社員のうち、半数以上の6500人もの社員らがいっぺんにフランスのリゾート地を訪ねたと、インターネットなどで話題になっている。

  • 社員ら6500人の人文字はギネスブックに認定された!(画像は、TIENS中国本社のホームページ)
    社員ら6500人の人文字はギネスブックに認定された!(画像は、TIENS中国本社のホームページ)
  • 社員ら6500人の人文字はギネスブックに認定された!(画像は、TIENS中国本社のホームページ)

4つ星ホテルに、大型バス146台と84機のチャーター便で大移動

   中国のティエンズは、米経済誌「フォーブス」が発表する個人資産約1200億円以上の世界長者番付に載ったこともある大富豪、李金元氏(56)が最高経営責任者(CEO)を務める。

   1995年の創業で、本社は天津市。事業の柱は、中国の予防医学のエッセンスを基にして開発された栄養補助食品やヘルスケア、ホームケアなどの製品。世界190か国・地域に事業を展開し、「世界の企業TOP500」を目指している。

   そんな豪快でスケールの大きなところが、社員旅行にも表れたようだ。

   同社の日本支社、ティエンズ・ジャパンによると、この「社員旅行」は社員やスタッフのほか、事業パートナーを招待する「インセンテチィブツアー」といわれるもので、じつは毎年行われているという。ただ、「今回は創業20周年を記念したツアーで、50か国・地域から事業パートナーのトップらを招くなど、盛大に行いました」と話す。

   「9月に約6万人を集める、創業20周年の記念大会が中国・天津で開かれますので、その前祝のようなものです」というが、残念ながら日本からの参加者はいなかった。

   一行は2015年5月5日にパリに入って2泊。7日にニースに移って2泊した。パリでは李CEOがローラン・ファビウス外相を表敬訪問。社員たちはルーブル美術館などを観光する一方で、高級ブランド品などを「爆買い」していたようだ。

   宿泊先のホテルはどれも4つ星の高級ホテルで、パリでは140軒、ニースでは79軒に別れて泊まった。フランス国内の社員の移動には、146台の大型バスが使用され、そのバスには警察のエスコートがついて動いていたとの情報もある。

   ティエンズ・ジャパンは、「(事業パートナーの)招待にかかった費用だけで17億4000万円(1300万ユーロ)になります。このほか、ホテルや移動に使ったバスと、84機のチャーター便に費用がかかりました」と、まさに大盤振る舞いの様相。これに社員らが現地の観光や買い物などに使った費用が加わり、「フランス政府はツアーの経済効果を40億円超とみているようです」と話している。

ギネスも認定! コート・ダジュールで6500人の人文字

   さらには、ギネスブックの世界記録にも挑戦。滞在先のニースの海岸、コート・ダジュールで、ファビウス外相や、ニース市長や副市長、世界50か国・地域の事業パートナーと社員ら6500人が全員で「TIENS'DREAM IS NICE IN THE COTE D'AZUR」(コート・ダジュールのニースはティエンズの夢)のメッセージを、人文字で作成。それまでの6262人の記録を破り、また上空から読み取れる人文字としては世界最長の語句であると、ギネスに認定された。

   こんな中国・ティエンズの「社員旅行」に日本のインターネットでは、

「すごい経済効果をもたらしたことは確か。よい社長というだけでなく、パリにとってはよいビジネスマンだ」
「すごい! なんだ、このスケールの大きさは!」

と称賛の声があるなか、

「他の観光客はうれしくないだろうな。まるで中国に来たようなもんだろ」
「まるでバブル期の日本人だね」
「気前いいねぇ。でも、何で遊びにいって人文字つくるんだ?」
「こんな団体行動イヤすぎ。同じ服装とか笑ったわwww」

といった声もあった。

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