自民党初の女性の派閥会長になった元女優の山東昭子参院議員(73)について、同じ派閥の高村正彦党副総裁(73)が「美貌ゆえに損をしている」などと発言したと報じられ、話題になっている。
山東昭子氏は、所属していた大島派の大島理森会長が衆院議長に就任して派閥を離れたことを受け、2015年4月21日に派閥の領袖に選ばれていた。
タレント議員と一括りにするなと言いたかった?
新たに山東派としての会長になった山東氏は、自らの誕生日でもある5月11日、就任後初のパーティーを東京都内で開いた。高村正彦氏も、2代前の派閥会長として駆け付け、発言はそのときに出たと朝日新聞が報じた。
朝日の記事によると、高村氏は、広く人気がある政治家は、ほかの政治家には人気がないが、山東氏は、例外的に政治家にも人気があると持ち上げた。「でなければ女性で派閥会長にはならない」というのだ。
しかし、「山東さんは損をしている」と、高村氏は指摘した。「あまりの美貌ゆえに政策が分かるはずがないと思っている人がいる」からだとし、「そうじゃない。政策の守備範囲はものすごく広い」などと強調した。山東氏は、タレント議員のはしりと揶揄されることもあるが、容貌などで判断するべきでなく、政治家としての能力は高いと言いたかったらしい。
高村氏は、「参院の議長になれるだけの並でない人だ」とも讃え、山東派9人という自民党内の最少派閥から出れば意義があるとも述べた。なお、山東氏は参院の副議長を務めた経験がある。
記事がネット上でも配信されると、ツイッターなどで、「妙な褒め方もあるもんだ。美貌と知性は伴わないとの社会通念が透けて見える」「この手のネタがジョークとされる界隈なのだろう」といった声が出ていた。