カナダから成田空港へ向かっていた飛行機の中で、女性乗客が出産し、同機は予定より早く成田空港へ緊急着陸した。幸い母子ともに健康で、出産の瞬間は機内のほかの乗客から拍手が起きたという。
新聞各紙やテレビなどマスコミはこのハプニングを「美談」のように取り上げた。その一方、出産を控えた妊婦が搭乗することの危険性を指摘する意見があり、安易に「美談」扱いすることに疑問を持った人もいたようだ。
「無事でよかったけどさ・・・」
2015年5月10日、太平洋上を飛行中のエア・カナダ9便ボーイング767の機内で女性客が出産。同機は緊急事態だとして、成田空港に予定より約30分早い14時ごろに着陸した。
国土交通省成田空港事務所やエア・カナダによると、出産したのはカナダ国籍で23歳の女性。着陸後は救急車で病院に搬送されたが、母子ともに健康だった。
新聞各紙やテレビは、赤ちゃんを抱いた父親が飛行機から降りてくる写真や映像などを伝え、「美談」として大きく取り上げた。こうした報道を受け、ツイッターでは、
「お母さんも赤ちゃんも元気で何より」
「感動で泣きそう」
と、まさかのハプニングを祝福する投稿が相次いだ。
その一方、出産を控えた妊婦が飛行機に乗って大丈夫なのか、と違和感を覚えた人もいるようだ。
「いい話だけど、まだ産まれないと思って乗ったのか」
「おいおい。無事でよかったけどさ・・・」
「妊娠していて飛行機に乗るなんて気圧の変化や環境の変化で色々と危険すぎる・・・」
と安易に「美談」扱いすることに疑問を持った人も少なからずいたようだ。