ボクシング「世紀の一戦」は場外戦突入 敗者に集団訴訟、カンボジア首相は「掛け金」払わない

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   「世紀の一戦」と注目を集めたボクシング世界ウエルター級タイトルマッチ。

   敗者が負傷を隠して試合をしたとして集団訴訟されるなど、戦いは場外戦に持ち込まれた。

  • リング上での再戦はあるのか(写真:AP/アフロ)
    リング上での再戦はあるのか(写真:AP/アフロ)
  • リング上での再戦はあるのか(写真:AP/アフロ)

「オレは肩を負傷していた」「負け惜しみを言うな」

   フロイド・メイウェザー(米国、38歳)がマニー・パッキャオ(フィリピン、36歳)に判定勝ち。2015年5月2日に米ネバダ州ラスベガスで行われた試合は、大物同士の対決とあって対戦前から大騒ぎで、まさに世界注目の的だった。

   試合後、敗者が余計な一言を公言した。

「実は、オレは肩を負傷していたんだ」

   勝者はこれに対し、言い返した。

「負け惜しみを言うな。素直に、相手が強かった、と言えばいい」

   ところが第2ラウンドはこんなことで終わらなかった。ネバダ州の住民が敗者陣営を相手に集団訴訟を起こしたのからである。

「パッキャオの負傷は戦いに深刻な影響を与えることは分かっていた」
「その情報を知らされていないファンは高額のチケットを買わされた。有料放送も見せられた」

   請求の損害賠償額は500万ドル(約6億円)以上という。

   住民は、パッキャオは事前にネバダ州立体育委員会に負傷の事実を報告する義務を怠った、という。パッキャオ側は、体育委員会は試合当日に必要な治療をすることを拒否した、と反論している。

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