由緒ある寺院、神社への「油まき」事件拡大中 東京でも港区で初の被害が発生

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「かけた液体が何だったのかも分かっていません」

   今回の事件は、4月初めには京都や奈良などの関西に集中し、世界遺産の二条城や奈良の東寺、金峯山寺、当麻寺、長谷寺などが狙われた。やがて福岡や大分の九州地区、山形など東北、神奈川、千葉といった関東へと拡大していった。「心光院」と同じ8日には群馬県館林市の尾曳稲荷神社で、神社拝殿の床下にある柱や横板などに液体がかけられた跡があるのが見つかった。

   事件から1ヵ月立つにも関わらず、事件の謎はほとんど解明されていない。淡路島にある伊弉諾神宮は、

「警察に捜査を任せておりますが、誰が行った犯行なのかだけでなく、かけた液体が何だったのかも分かっていません」

とだけしている。伊弉諾神宮は15年2月下旬から3月下旬にかけて自由に参拝できる場所に染みが点在するのが見つかり、4月12日に通報している。一部報道では液体は機械油のようなものだったとか、ジュースのようなものだったなどが出たがはっきりしていない。監視カメラに東洋人風な姿が写っていた、というものもあったが、画像が荒く判別できていない。

   被害にあったほかの神社や寺院の場合も、解明は進んでいない。

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