国土地理院は2015年5月8日、箱根山(神奈川県箱根町)の大涌谷で、直径200メートルほどの狭い範囲が最大で6センチ隆起したと発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の衛星「だいち2号」の観測データを解析した。
4月17日までは隆起は見られず、4月18日から5月7日の間で、地下の浅いところが膨張したと考えられている。この結果は気象庁と共有しているという。同庁も、傾斜計などにより今回の火山活動に関連するとみられる地殻変動を確認している。
今後、大涌谷周辺に影響を及ぼす小規模な水蒸気噴火が発生する可能性もあり、同庁は警戒を強めている。