民主党の田中美絵子元衆院議員(39)が入籍の延期をブログで発表したことに、ネット上で様々な憶測が流れている。「別居婚」を明言していたのに、なぜなのだろうか。
「小沢ガールズ」として脚光を浴びた田中美絵子氏は、お騒がせ議員として度々話題になった。コスプレ風俗ライターといった経歴が話題になったほか、3年前にはキャリア官僚との「不倫路チュー」も週刊誌に報じられた。
「婚姻届を持ってきた人と結婚」と宣言し実行
2015年4月19日には、同じ民主党の小山展弘衆院議員(39)との婚約を発表したが、入籍予定だった5月7日にはいきなりブログでその延期を明らかにし、ヤフーのトップニュースにもなった。
田中氏は、その理由について、「諸事情により」としかブログなどで説明していない。そのうえで、「これからより一層、仕事に活動にと精進してまいります」などと書いている。小山氏も、同じ日のブログで、同様に入籍延期を報告した。
その後は、2人ともこのことについて何も発言しておらず、ネット上では、様々な説が取りざたされている。
延期とは名ばかりで、事実上の婚約解消ではないかといった推理もあった。理由についても、性格が合わなかったのか、夫婦別姓でもめているのではといった、うがった見方まで出ていた。
そもそも、2人が婚約した経緯は、特異なものだった。
ブログによると、田中氏は、14年5月放送のテレビ番組で「婚姻届を持ってきてくれた人となら結婚する」と宣言した。その番組を見ていた小山氏は、15年2月になって、田中氏が前年12月の総選挙で助けてもらったお礼に来たときに、いきなり婚姻届を田中氏に手渡したというのだ。
「分かりかねます」「プライベートのことなので、把握していません」
その行動に対し、田中美絵子氏は、「小山議員の誠意に心を打たれ、お返事をさせていただきました」と明かした。
「交際」を飛び越えて、「婚約」という形になったが、田中氏は、「それは、これまでの活動を見て彼を尊敬している部分があったから」と説明する。入籍した後については、田中氏が石川県、小山展弘氏が静岡県を地盤に政治活動しているため、「別居婚」になるともしていた。
2人の婚約については、テレビ番組での発言がきっかけになったことから、スポーツ紙などでは、「公募婚」と呼んでいた。今回、入籍を延期したことについては、こうした経緯もあって、ネット上では、田中氏の政界復帰などを目指した話題作りではないのかといったうわさも飛んでいる。
田中氏がタレントとして所属している「よしもとクリエイティブ・エージェンシー」では、話題作りではないかとの指摘について、「そういったことは知らないですよ」と取材に説明した。そして、「うちでは特に答えていませんので、事務所に問い合わせをしてほしい」と言う。
そこで、田中、小山両氏の事務所に取材したが、それぞれ応対したスタッフが「分かりかねます」「プライベートのことなので、把握していません」と繰り返すだけだった。