人気ロックバンド「ゲスの極み乙女。」の公式ツイッターアカウントが、ファンのマナー違反に苦言を呈した。
普段、イベント開催やCD発売の告知をメインにツイートするアカウントが突如、吐いた「毒」。ファンの間で賛否両論の議論となっている。
夜遅くにホテルまで入ってきてサインを貰おうとした
ゲスの極み乙女。は、人気急上昇中の4人組バンドだ。2014年には楽曲がドラマ「アラサ―ちゃん 無修正」(テレビ東京)、ドラマ「すべてがFになる」(フジテレビ系)の主題歌に抜擢され、人気を博した。15年4月からはニューシングル「私以外私じゃないの」が、コカ・コーラのCMソングとなっている。
若者の間で圧倒的な支持を集め、雑誌やテレビ番組などに引っ張りだこの状態だ。 そんな人気バンドの公式ツイッターアカウントが2015年4月28日、何の前触れもなくこうツイートした。
「こんな夜遅くにホテルまで入ってきてサインを貰うのはかなりのマナー違反だと思うでゲス。以後気をつけて頂きたいでゲス」
公式アカウントは語尾に必ず「ゲス」をつけ、「柔らかい」ツイートをする。今回もお馴染みの口ぶりながら、明らかにファンのマナー違反を批判している。投稿時間は深夜0時直前。夜遅くにホテルを訪れたファンと、どんなやり取りがあったのだろうか。
ツイートはすぐまとめサイトなどに転載され、議論を巻き起こした。
「まさにそのファンはゲスの極みですね」
「言い方優しいけど、大問題だと思う」
「首根っこ捕まえてつまみ出せ」
と、その多くは「ホテルに押し掛けた」ファンを非難する書きぶりだ。
しかし、一方で
「偶然一緒だったからもらったという線はないの?」
「公式がツイッターで批判してるのに違和感が」
という声もある。
公式アカウントはこれ以後、4月30日夕現在、当件に触れていない。ツイートは注目を集め、同夕現在2500近くリツイート(拡散)されている。普段のツイートに付くリツイート数のおよそ10倍だ。
ファンの迷惑行為が度々問題に
ミュージシャンに限らず、サインを求めるファンの迷惑行為は度々問題となってきた。
元プロ野球選手の大塚明さんは、千葉ロッテマリーンズ時代の06年9月、ブログで「遠征先のホテルのロビーや、移動の時の駅のホームで、選手の移動に付きっ切りでサインを求めてくるファンがいるんだけど 球場やイベントなどでユニフォームを着ている時などは喜んでサインを書くんだけど、遠征などの移動の時は少し考えて欲しいと思う」と苦言を呈している。
14年2月5日放送のラジオ番組「火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ系)では、お笑いコンビ「爆笑問題」の田中裕二さんがサインを拒否したファンに「分かった。じゃあ、もうネットに書く」と言い放たれた経験を明かしている。