NHK朝の連続ドラマ「マッサン」でヒロイン・亀山エリー役を演じた米女優、シャーロット・ケイト・フォックスさん(29)。実は、来日前に出演した映画で大胆なヘアヌードを披露していた。
「週刊現代」最新号(2015年5月9日・16日合併号)が、写真付きで紹介した。しかし、ネットではすでに写真の違法アップロードが横行。数々のウェブサイトに転載され、賛否両論さまざまな感想が飛び交っている。
週刊現代が「国民的スクープ」
週刊現代は、「日本中を激震させるスクープ」「国民的スクープ独占掲載!」「もしヘアが見えていなかったら、料金はお返しします」などのタイトルを付け、巻末の袋とじに「衝撃の全裸ヘアヌード」を持ってきた。
袋とじには、映画のワンシーンを切り取った写真が数点収められている。乳首や陰毛部分が露わになったもの、下着姿で男性と激しく絡み合うものなど過激なショットが目立つ。
気になる作品の名前は「誘惑のジェラシー」。シャーロットさんが来日前に出演していた唯一の長編映画だ。2014年初頭の撮影終了後、資金不足で15年3月まで完成がずれ込んだ。5月29日、世界に先駆け、日本でDVDが先行発売される予定だ。
ストーリーは、旧約聖書の「カインとアベルの物語」を元に作られている。アメリカ南部の小さな田舎町を舞台に兄弟2人と3人の女性が嫉妬渦巻く愛憎ドラマを繰り広げる。シャーロットさんは女優の夢に破れ、都会から流れ着いたブロンド美女、グレースを演じる。作中では濃厚な濡れ場が多数登場する。週刊現代によると、「(シャーロットさんは)無名ながら、当時から物怖じしないタイプで、全裸シーン、さらには濃厚なSEX描写もいとわず渾身の演技を披露している」という。
GW合併特大号で放たれた渾身の「国民的スクープ」。しかし、4月27日の発売(首都圏など)後、あれよあれよという間にSNSや2ちゃんねる、各種まとめサイト、アダルトサイトなどに次々と転載。各種検索サービスで「マッサン エリー ヌード」などの言葉を入力すると、雑誌に載っていたヘアヌード写真が見られる状態となってしまった。整った画像が多く、スキャナーを使ってアップしたとみられる。中には、該当写真を撮影したような画像もある。
一部の転載先は乳首や陰毛部分にモザイク加工を施しているものの、多くがそのまま掲載している。中には週刊現代の名前さえ出していないケースも確認できる。
アディーレ法律事務所の篠田恵里香弁護士は、「映画や雑誌の映像・写真をネット上の不特定多数が閲覧できる場所に無断でアップロードすると、複製権(著作権法第21条)、公衆送信権(著作権法第23条)の侵害となります」と語る。
若手時代にヌード披露していた朝ドラ女優は、他にも
ただ、皮肉にも転載先は大盛り上がりだ。「マッサン」で見せた清純なヒロイン像を思い浮かべる人も多く、「複雑な気持ち」「なんかショック」という声があちこちで見られる。その一方、「エリーさんぐらいの新進女優ならそのぐらい珍しくないだろう」「別にいいじゃないのよ 女優だぜ?」という声も寄せられている。
実は、若手時代の出演作品でヌードになった朝ドラ主演女優は、今までにも存在する。「花子とアン」でヒロインを演じた吉高由里子さんは、2008年の初主演映画「蛇にピアス」で濡れ場に挑戦した。「カーネーション」で主演を務めた尾野真千子さんも、07年の映画「殯の森」で乳首を見せている。
15年4月28日付け夕刊フジ電子版は、「米国では役に応じて女優が脱ぐことは当たり前。どんな大女優もそうやってきた。シャーロットのヌードも次に進むための一歩」という映画関係者の言葉を伝えている。ヌード仕事はいわば「登竜門」といった位置づけなのか。
ともあれ、シャーロットさんは15年10月、米ブロードウェーで堂々主役を演じる予定だ。