ゴールデンウィーク初日の2015年4月29日、東北新幹線が停電のため一時全線で運転見合わせとなった。情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)の公式ツイッターアカウントは、現場から様子を伝えているユーザーたちに次々と画像使用の許可を求めた。
同番組に限らず、こうした依頼自体はマスメディアが日頃から行っていることだ。しかし「とくダネ!」ツイッターは、その後に「不思議」なお願いをし始めた。
「よろしくお願いします」と言われても...
「突然のご連絡失礼致します。フジテレビ『とくダネ!』スタッフの公式アカウントです。今日、東北新幹線運転見合わせの取材を進めてます。投稿された写真を放送で使用したくご連絡しました。お手数ですがフォローの上DMにて相談させて頂けませんか?」
29日、「とくダネ!」ツイッターは5人のユーザーにこう語りかけた。ユーザーたちは、停電してしまった車内や、新幹線から降りて線路横を歩く様子などを撮影して投稿していた。
メディアが一般人に画像の提供依頼をすると、しばしば「報道なら一般人の画像を借りないで自分の足で撮りに行け」といった批判があがる。しかし現場写真を得ることが難しいケースも少なくなく、その行為自体は取り立てて言うほど問題ではないだろう。
しかし今回は、5人のユーザーに続けて送った下記の「お願い」がネットユーザーたちを苦笑させることとなった。
「また当番組から取材を受けた等の投稿は遠慮していただければと思います。よろしくお願いします」
なぜそのようなお願いしたのか詳しい事情は分からないが、「とくダネ!」ツイッターはユーザーたちに引用リツイート形式でメッセージを送っていた。「遠慮して」と言われても、そもそも「丸見え」状態だ。