訪米中の安倍晋三首相は2015年4月28日、ホワイトハウスでオバマ米大統領と約2時間にわたり会談した。会談に合わせて発表された日米共同ビジョン声明では、「かつての敵対国」であった日米が「不動の同盟国」となったことを「和解の力を示す規範」だと評価するなど両国の結束を強調するとともに、中国・韓国などとの歴史認識問題改善を促す内容が盛り込まれた。また力による領土・主権の現状変更を「国際的な秩序への挑戦」と位置付けるなど、名指しはしないものの中国などへの牽制を含む内容となった。
安倍首相は記者会見で、「日米同盟の歴史に新たな1ページを開いた」と会談の意義を語った。