統一地方選を終え、1つの政治団体の名前がネット上で取りざたされている。実業家の家入一真さんが、2014年2月の東京都知事選の際に立ち上げた「インターネッ党」だ。
同党は旗揚げ時に23区長選で候補者を擁立するとしていたが、今回の選挙戦で実際に立てた候補者はゼロ。「凝り固まった政治に風穴を開けていきます」と豪語していた「インターネッ党」はどうなってしまったのだろうか。
ホリエモンや堀潤らが賛同人
「インターネッ党」は家入さんが5位に終わった都知事選の翌日、公式サイトを公開。第1回目のメルマガでは「これまでの政治に代弁されることのなかった人々の声を集め、カタチにしていくためのプラットフォーム」と説明していた。
賛同者の顔ぶれはネットの有名人がそろう。家入さんのほか、「ホリエモン」こと堀江貴文さんやジャーナリストの堀潤さん、評論家の宇野常寛さんなどが名前を連ねた。音楽グループ「湘南乃風」の若旦那さんまで加わり多士済々だ。
公式サイトは多くのリツイートやフェイスブックの「いいね!」を集め、朝日新聞が取り上げられるなどして、設立当初に大きな注目を集めていた。
「インターネッ党」は3つの方針を掲げている。
(1)都知事選で掲げた120個の「ぼくらの政策」のうちできるものを勝手に実現していく
(2)未来を構想して、実行できるネットコミュニティを作るため、機関誌となるメルマガを発行する
(3)新しい東京に変えていくため2020年までに東京23区全ての区長選立候補者を擁立していく
しかし現在のところ、いずれの活動方針も実現に向けて具体的にどういう動きがあったのかは分かっていない。