人口が多い県は不利
ただ、徳島県は人口が2015年1月時点で16年連続減少の76万人にとどまっており、「相対的に輩出率が高止まりしている側面がある」(東京商工リサーチ)のも確かだろう。調査開始から4年連続で1位だった山形県も人口減少に歯止めがかからず、上位入りした地域に共通する特徴でもある。
輩出率は出生率低下や人口流出などに伴う人口減少と密接に関連しており、高いからといって「手放しで喜べない」(同)というわけだ。これに対し、輩出率が低かったのは、埼玉県(0.26%)、千葉県(0.28%)、神奈川県(0.33%)と首都圏のベッドタウンが上位を占めた。
一方、単純に社長の出身地を都道府県別にみた場合、人口規模が大きくものを言う。最多は東京都(7万4867人)、続いて北海道(4万9751人)、大阪府(4万5866人)、愛知県(4万3418人)、神奈川県(3万168人)の順。これに対し、少ない方では最少が鳥取県(4329人)で、滋賀県(5941人)、佐賀県(6207人)、島根県(6740人)と続いた。