熊本県の営業部長代理、くまモンの「やんちゃ」ぶりが加速している。2015年4月25日に千葉市の幕張メッセで開幕したイベント「ニコニコ超会議」では初めてプロレスリングがお目見えし、全国からゆるキャラ12体が参戦した。
押しくらまんじゅうや椅子取りゲームで優勝を争ったが、くまモンは他のゆるキャラを押さえ込んだり、椅子を奪って囲い込んだりするラフプレーを連発。場内の実況も「くまモンきたねーぞ!」と苦笑しながら突っ込むほどだった。
他のキャラを押さえ込み、椅子を奪って囲い込む
リングには15年11月で引退を表明している天龍源一郎選手(65)が登場し観客を沸かせたが、天龍選手の試合に先立って行われたゆるキャラの試合も、全然「ゆるく」なかった。特にくまモンの「やんちゃ」が目立ったのが椅子取りゲームだ。
1回目は、椅子の周りを歩いているゆるキャラの中から「オカザえもん」を(愛知県岡崎市)引きずり出して押さえ込んだ。
2回目は、他のゆるキャラの外周を走っていたと思ったら、急に円の中に入って椅子を奪い、リングの端まで持って行って囲い込み「独占」。会場実況も、
「くまモンきたねーぞ!やることがずるいよ!くまモンはえらいダーティープレイですね~」
などと苦笑していた。「チーバくん」(千葉県)や「家康くん」(浜松市)が抗議するような仕草をしても、くまモンは素知らぬ顔だった。それ以外にも、くまモンは何度もロープを乗り越えようとするなど、終始活発だった。
優勝は司会者の一存で「ふっかちゃん」(埼玉県深谷市)が獲得。だが、最も強い印象を残したのはくまモンで、実況も、
「ゆるキャラも生存競争が激しいことが分かりましたね~」
「くまモンは名イベンターですね~」
などと感心しきりだった。