中華圏観光客がラーメン爆食 「店の行列の半数以上」の時も

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海外からの出店依頼が増えている

   一蘭の広報に話を聞いてみると、中華圏からの観光客が増え出したのはおよそ3年前からで、日本に来た記念として食べに来る客も多い。道頓堀店だけで1年間に40万人もの外国人が来店するようになっている。なぜ客が増えたのかというと、味が気に入ってもらえたことはもちろんだが、独自のサービスが話題になったためだとしている。来店客が写真撮影しそれをSNSにアップするというちょっとしたブームが起こり、「一蘭」の名前が瞬く間に広まった。

   さて、中華圏の人々に気に入られた独自のサービスというのは、テーブルに着く前に味の濃さやこってり度、麺の硬さ、秘伝のタレの量などが選べるオーダー用紙が渡される。自分好みのラーメンが出来上がるというわけだ。そして「空席案内板」というのがあり、明かりを点灯させ座席の状況を知らせている様子が珍しいようだ。座席は「味集中カウンター」と名付けられていて、自分の食べている姿が隣や前方から見えないように仕切りが置かれている。ある意味「個室」感覚で一人でラーメンを食べることができる。

   こうしたことから食べている写真をSNSにアップするだけで、その場所が「一蘭」と分かってしまうのだという。14年11月28日付けの人民網日本語版によれば、中国出身の女優で歌手の趙薇(ヴィッキー・チャオ)さんが中国版ツイッターの微博(ウェイボー)に、

「仕事モードはもう限界って感じ!」

というコメントと1枚の写真をアップした。写真は、趙薇さんが仕切りのあるカウンターに座り振り向いたものだが、その場所は「一蘭」店内だと俳優の鄧超(ダン・チャオ)さんが突き止めた、などと書いている。

   こうした人気により台湾など海外からの出店依頼が増えているという。海外は現在、香港に1店舗だが15年6月には香港に2号店を出店する予定になっている。

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