元「慰安婦」女性が特派員協会で会見 日本軍の関与について「私が証拠だ」

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   いわゆる従軍慰安婦として働かされたとする金福童(キム・ボクドン)さん(88)と支援者が2015年4月24日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、改めて日本政府による公的な謝罪と賠償を求めた。

   米国各地で建立が進んでいる慰安婦像については歓迎する意向で、安倍首相が米議会で予定している演説については「何が過ちだったのかを説明し、謝罪すべきだ」として慰安婦問題に関する事実関係の説明と謝罪を求めた。

  • 日本外国特派員協会で会見する金福童(キム・ボクドン)さん
    日本外国特派員協会で会見する金福童(キム・ボクドン)さん
  • 日本外国特派員協会で会見する金福童(キム・ボクドン)さん

14歳で工場労働を担う「挺身隊」として働きに出るように強要される

   金さんの説明によると、14歳だった1940年春、自宅に3人の男性がやってきて工場労働を担う「挺身(ていしん)隊」として働きに出るように強要され、その後は中国の広東省、香港、スマトラ島、ジャワ島、シンガポールなどの慰安所を転々としながら慰安婦として働かされたと説明している。シンガポールで終戦を迎えたが、韓国に戻れたのは1947年のことだった。

   金さんは、

「自分が体験した苦しみは言葉に出来ないほど。もう90近いが、愛というものが分からない。幼い時に連れて行かれてしまった。結婚したが子どもはできなかった。生きるために毎日が薬頼み」
「若ければ自分で生きていくこともできただろうが、今は一人では生きていけない。視力は衰え、片目は見えない。毎日介護を受けている。それでも、まだ死ぬことはできない。やらなければならないことがある。公的謝罪が必要だ。尊厳と名誉を取り戻したい」

などと訴えた。

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