「実害は聞いていないが、再発防止に努めたい」
Pontaカードの加盟社の店舗で、店員が会員検索すれば、個人情報がすぐに見られてしまうものなのか。
Pontaカードを運営しているロイヤリティマーケティングでは、取材に対し、GEOのサービスでは、客本人の同意に基づいてPontaカードをレンタルカードとして使用しており、レンタルを初めて利用する際に、GEO側がPontaのポイント会員データを取得していると答えた。つまり、店員は、それが反映されたGEOのレンタル会員データベースを通じて、客の個人情報にアクセスできるというわけだ。
しかし、Pontaのほかの加盟社の店舗では、店員がPonta会員の情報を見ることはできないと説明している。
Pontaカードの加盟社になっているローソンでも、「従業員はカードを使って個人情報は見られないようになっています」と広報担当者が言う。従業員がカードを悪用する問題なども、起きていないそうだ。
GEOを運営するゲオホールディングスでは、調査の結果、千葉県内の店舗のアルバイト店員が一連のツイートをしていたことが分かったと認めた。GEOの各店舗では、サービスの性質上、間違った人やなりすました人に貸し出すことがないように、店員が性別や年齢などの個人情報をその都度閲覧しているともいう。
アルバイト店員が個人情報を元にネット検索したかは確認中だというが、「お客さまに接触したという事実はなく、実害があったとは聞いていません」と説明した。本人は、SNSで注目を浴びたいと考えて軽率な行為をしてしまったと反省しているといい、ゲオホールディングスでも、「今回のことを重く受け止め、再発防止教育などを徹底していきます」と言っている。