さまざまな証拠を「慎重かつ適切に」見極める
チカン抑止シールで本当に「悲劇」は起きないのか。「冤罪を助長するという声は寄せられていないか」といった記者の質問に、県警鉄道警察隊は「反響が大きく、多くのご意見を頂いていますが、おおむね応援したいといった肯定的なものが多いように思います。否定的な意見も一部ありましたが、いずれも痴漢は卑劣との認識を共有していたように思います」と答えた。
そして、「シールだけで、『×』がついたからといって、犯人と認定されるわけではありません」と強調し、「物的証拠や目撃者、防犯ビデオ映像など、さまざまな証拠を慎重かつ適切に見極めます」と語った。
シールを受け取る人にも、十分な説明、指導を行っているという。事実、シール付属のパンフレットでも「×印がチカン行為の補強証拠になる可能性はありますが、×印があることのみを証拠として、犯人を検挙するのは困難ですのでご注意ください」としている。