「『ウォークマン』ではなくて『ヘッドホンステレオ』」。特定企業名や商品名の露出を嫌うNHKは、ニュース原稿や音楽番組で登場する楽曲の歌詞で独特の言い換えをしてきた。
だが、最近NHKの番組でHKT48が新曲を披露する中で出てきたのが「テトラポッド」。れっきとした登録商標だが、言い換えることなくそのまま歌われた。長年の慣例が撤廃されつつあるのだろうか。
ニュース原稿では一般名詞の「消波ブロック」に言い換える
HKT48は4月19日深夜(20日未明)にNHKで放送された「MUSIC JAPAN」で、新曲「12秒」(4月22日発売)を歌番組としては初めて披露。タイトルの「12秒」はファーストキスの長さを指すといい、曲の中盤で「テトラポッドに寄せて返す波音」と歌っている。
「テトラポッド」は、中堅ゼネコンの不動テトラ(東京都中央区)の登録商標で、一般名詞では「消波ブロック」と呼ばれている。ニュース記事でも「消波ブロック」と言い換えられるのが普通だ。そのため、ネットの一部では
「NHKで『テトラポッド』と普通に唄えてたんですけど」
と驚く声もあがった。