沖縄・与那国島沖で起きた地震について、歌手の加藤登紀子さん(71)が「神の怒りのようね」とツイッター上でつぶやき、疑問や批判も相次いでいる。政府が自衛隊配備を進めていることを受けてのことらしいが、現在は、ツイートは削除されている。
与那国町では2015年4月20日、大きな被害はなかったが、島の近海を震源とする震度4の地震があった。震源地に近い台湾では、大きな揺れがあり、火災で死者が出るなどの被害も出ている。
政府の自衛隊配備を疑問視して発言?
元NHKアナウンサーの堀潤さん(37)がこの日、地震のニュースを受けて、「与那国での地震、そして晴れた日には与那国島からも眺めることができる台湾でM6を超える地震」とツイートした。すると、加藤登紀子さんは、すぐにそれをリツイートし、次のようにつぶやいた。
「基地建設の始まった与那国。神の怒りのようね」
「国境の島」として知られる日本最西端の与那国町では、政府が中国などの脅威に備えようと自衛隊の配備を進めており、予定地ではすでに造成が進んでいる。その是非を問う住民投票も2月22日に行われ、配備に賛成が過半数を占める結果になった。自衛隊配備が追認される形になったが、反対派は、建設差し止め訴訟を起こす構えを見せている。
加藤さんは、反戦・平和を唱え、安倍政権の集団的自衛権についても疑問視する発言をしている。こうしたことから、「基地建設」が神の怒りに触れたと言いたかった可能性もあるが、真相は不明だ。