「八百長できない」仕組みを構築
プロ野球界にとっては寝耳に水の話だったらしい。
「事前に話はないようだ。球界は驚いている」
マスメディアの反応だ。プロ野球側はコメントのしようがないといったところだ。
プロジェクトチームは、事前にコンピューターが無作為に勝敗を予想したクジを購入する仕組み(非予想系クジ)を考えているという。
つまり「八百長をできない」仕組みを構築するという。
プロ野球は1969年に試合の八百長が発覚。有名選手が「敗退行為」で永久追放されただけでなく、公営競技にも及んだ「黒い霧事件」を起こした苦い経験がある。以来、厳しく対処してきただけに、簡単には受け入れられないだろう。
プロジェクトチームはプロ野球機構(NPB)や選手会に説明して理解を得たい、としている。ファンがどのような意向を示すかも大きなカギになる。
TOTOを導入した場合、監督も選手もプレッシャーがかかるだろう。いずれにせよ、ひと騒動は起きる。
(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)