若い世代ほど期待感が低い
一方、「今後、職場などで女性の活躍が進むと思うか」との質問に対し、「大いに進む・少しずつ進む」と回答したのは、50代男性で80.3%(昨年は85.7%)、60代以上の男性で83.5%(同88.2%)と、やや減少したといっても8割を維持している。これに対し、30代男性では69.2%(同78.3%)、20代以下の男性では68.8%(同78.0%)と大きく低下して7割を切っており、若い世代ほど期待感が低いことも分かった。
安倍政権は、アベノミクスの成長戦略の柱の一つとして「女性の活躍」をあげ、2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%にするという目標を掲げている。しかし、厚生労働省が公表した2013年度の雇用均等基本調査によると、管理職(課長相当職以上)全体に占める女性の割合はわずか6.6%。政府の目標達成に向け、企業は今後、さらなる女性登用を迫られるのは必至だ。
しかし、実際の現場では男性の抵抗感や理解の乏しさという大きな壁があることが今回の調査で浮き彫りになった形。男性の意識が変わらない限り、「女性の活躍」も掛け声倒れに終わりかねないと言えそうだ。