苦情を伝えるも、候補は張り替えを拒否?
ただ、男性候補のポスターについては、「不愉快だ」などと有権者らから苦情が4、5件あったことを明らかにした。
これを受けて、千代田区選管では4月19日、候補本人に苦情があることを話した。しかし、本人は張り替える予定はないと答えたといい、選管でも、対応に苦慮している。
総務省の選挙課でも、取材に対し、「公選法上は、虚偽事項や利害誘導に関すること以外は、ポスターの内容は一切自由になっています」と言う。刑法などに触れる恐れのある場合でも、最終的には警察の判断になるようだ。
海外では、選挙ポスターにヌード写真を使って物議を醸したことも報道されているが、日本でも、過去には、それに近いケースもあった。
新聞報道によると、20年ほど前の兵庫県知事選や兵庫県議選などで、女性の後ろ姿のヌード写真がポスターに使われたことがあった。地元の中学校などから「何とかしてほしい」との苦情が寄せられ、県選管は、法的には撤去を求められないとしながらも、候補者に苦情があることを伝えた。このときは、候補者もポスターを外すことに同意するなどしたそうだ。