東京電力は2015年4月20日、福島第1原子力発電所1号機の格納容器内に投入した2台目の調査ロボットの回収を断念すると発表した。放射線の影響で監視カメラが故障し、回収時にロボットが正常に動いているか確認できないと判断したため。
東電は4月10日に1台目のロボットを入れたが、同日中に走行不能となり、回収を断念。15日には2台目のロボットを投入した。18日、19日に調査した際の映像を解析したところ、1台目が金網の隙間にはさまって動けない状態になっている様子などが確認できた。
監視カメラが放射線の影響で劣化し、使用できなくなったことが発覚したため、2台目も格納容器内に残すことを決めた。東電は「最大の目的である格納容器内部の情報収集を十分行うことができた」と説明しており、2台目は今後の作業の支障にならない場所に残すという。