中国人民銀行(中央銀行)は、預金準備率(市中銀行が預金総額の一定割合を強制的に中央銀行に預け入れる額の比率)を1.0%引き下げる。2015年4月19日に発表。実施は20日から。預金準備率の引き下げは2月初めに実施して以来で、わずか2か月半に2回実施したことになる。大規模銀行の預金準備率は従来の19.5%から18.5%に引き下げられたとなる。
中国経済は景気減速が続いており、15年1~3月期の実質経済成長率は7.0%に鈍化。政府は年間成長率目標を「7.0%前後」に置いている。追加的な金融緩和策は、経済成長の減速を受けて、銀行の貸し出しを促して景気を下支えする狙いがあるとみられる。