日本テレビの上重聡アナ(34)が今度は、プロ野球の松坂大輔投手(34)から贈られたWBC優勝時のサインボールを知人に横流しして売却していたと、週刊文春が報じた。これに対し、日テレは、そのようなサインボールは存在せず、「完全な事実無根」だと反論している。
利益供与問題で「スッキリ!!」司会の降板説もささやかれている上重アナに、またお騒がせのゴシップ記事が出た。
委託先は、40~50万円の最低価格を設定?
上重アナは、PL学園高エースとして甲子園で松坂投手と対戦して以来の仲だが、週刊文春の2015年4月16日発売号によると、06年のWBCで日本代表が世界一になったとき、松坂投手から決勝で使ったサインボールを贈られた。
ところが、球界関係者の話として、上重アナは09年にこのボールを売却しようと、同じ立教大OBの男性に委託した。この男性は、野球カードなどを扱う自らのショップを通じてヤフー・オークションで売りに出した。40~50万円の最低価格を設定したが売れず、最終的に福井県内でスポーツ・ミュージアムを運営していた実業家に売却した。
この実業家が亡くなると、遺族がミュージアムの遺品をオークションサイトに委託して売却するようになり、ボールも15年2月16日に売り出されて、4日後に10万2000円で落札された。
上重アナは、それ以降、松坂投手から贈られたサイン入りのグローブやスパイクなどを知人らに横流しするようになり、男性の息子もグローブをプレゼントされたという。
しかし、男性は、文春の取材に対し、ボールは上重アナが別の実業家にプレゼントしたのをショップに展示していただけだとし、自らが売却に関わったことを否定した。上重アナが松坂投手から贈られたものを売ろうとしていたこともないと説明した。
日テレがJ-CASTに答えるのは、極めて異例
日本テレビも、文春の取材に応じており、上重聡アナが松坂大輔投手から贈られたものを知人らにプレゼントしていたのは、松坂投手本人の了解を取っていたと答えた。その際に、知人らからは一切対価は受け取っていない、と説明したという。
ところで、上重アナが松坂投手から贈られたサインボールを横流しなどしていたというのは、本当なのか。
サインボールが落札されたオークションサイトなどを見ると、売り出した日に、ツイッターなどで「2006年WBC 松坂大輔サインボール」と紹介し、「松坂大輔より日本テレビ上重聡アナがプレゼントされたと伝えられているボール」と説明していた。入札開始時は2万円の値が付けられていたが、終了時には117件も入札される人気ぶりだった。
しかし、日テレの広報・IR部では、J-CASTニュースの取材に対し、WBC優勝時サインボールの横流しを真っ向から否定した。それによると、上重アナは、松坂投手からボールをプレゼントされた事実はないと話し、松坂投手も所属事務所を通じてそのようなボールを上重アナに渡した事実はないと明言した。そもそもサインボールは存在せず、「完全な事実無根」だとして、文春に対しては、「厳重に抗議するとともに、法的措置の検討を行っています」とコメントしている。
日テレがJ-CASTの取材に反応したのは、極めて異例だ。なぜ今回だけコメントを寄せたのかははっきりしない。
ただ、週刊文春の編集部では、取材に対し、「記事には十分自信を持っている」と答えており、サインボールの真相についてはよく分からないままだ。