ハリルホジッチ監督、謝る必要あったのか サッカー選手の体脂肪率は「個人情報」?

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   サッカー日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(62)が「とにかく選手には『ごめんなさい』と心の底から謝りたい」と謝罪した。

   前日の2015年4月14日にJ1、J2の合同委員会に出席した監督が日本サッカーにダメ出しを連発する中で、代表の29選手の体脂肪が書かれたリストを手に持ち、FWの宇佐美貴史選手(22、G大阪)は体脂肪率が14・1%あるなどと語り、改善を要求した。これがいけないということらしいが、体脂肪率の「流出」ってそんなに大変な出来事なのだろうか。

  • 体脂肪率は、日本では個人情報?(画像はイメージ)
    体脂肪率は、日本では個人情報?(画像はイメージ)
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スポーツ紙は当初特に問題視はしていなかった

   14日の合同実行委員会には各クラブの代表ら40人が出席し、監督は20分の予定だった挨拶を35分もかけて熱弁。Jリーグの戦術や元代表監督、審判などに関してもダメ出しの連発をした。その中で、体脂肪が多いのは準備が出来ていない証拠であり、自分が求めるサッカーに適応できていない、などとして名指しされたのが宇佐美選手。体脂肪が14・1%あり、改善しなければ代表を外すという内容だった。

   その時に監督が手にして見せたリストは15年3月に行った代表合宿中に計測したデータ。29人の選手の名前と体脂肪率が書かれていた。記者団はそのリストを写真撮影し、「流出」騒ぎに発展したらしい。ただし、翌15日のスポーツ紙などでは、ハリルホジッチ監督がリストを見せたことについて何ら問題視もしていないにも拘らず、いきなり謝罪会見になった。

   今回の体脂肪率「流出」騒ぎについて宇佐美選手が所属するガンバ大阪に話を聞いてみた。広報によれば、体脂肪率がいつ測定されたかがポイントで、仮にオフシーズンのあまり体を動かしていない時期のものだとすれば、数値は高くなり、それが普通の数値だと思われると選手のイメージが悪くなる、とした。ただし、体重や脂肪率といったメディカルチェックはチーム内で常に行っていて、シーズンにはベストな状態で試合ができるようサポートをしている、と強調する。

「適正な脂肪率というのは選手それぞれ違うわけで、要はいかに試合で活躍し実績を残すかなんです。高いから、低いからどうなの?ということなのではないでしょうか」

   体脂肪率の「流出」自体はあまり気にかけていない様子だった。

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